花・月・雪・星・宙組の5組が交代で公演をおこない、大階段や銀橋など独自の設備を備えた宝塚大劇場。演目はお芝居とレビューの2本立てが（ときには1本立ての大作も）上演され、休憩含めて約3時間の夢の世界を満喫できます。みんなが威勢良く足を高く上げるラインダンスや、最後は出演者が勢揃いするフィナーレはまさに宝塚ならでは。華麗な衣裳を身にまとったキャストたちが笑顔で繰り広げる華々しいひと時を、ぜひ一度味わってみては。

宝塚大劇場の建物を入り、右手のらせん階段を上がった2階にあるラ・ロンドは、武庫川を眺めながらゆったり寛げるクラシカルなカフェ。ロココ調のインテリア、さり気なく飾られたスターの写真（企画によって変更）にタカラヅカ気分が盛り上がります。挽きたてのコーヒー、国産牛肉を使ったカレーなど、「宝塚ホテル」が監修するメニューが充実。

遠方からこれだけを目当てに訪れる人がいるほど、ファン心を掴んでいる女性専用の変身スタジオ。舞台と同じスターや娘役の衣裳（レプリカ）を着用し、本格的な舞台メイクをしてもらえる「メイクステージ」（17,500円税込～）コースが人気。撮影では数名のスタッフが丁寧にポーズをレクチャーしてくれ、完成度が高い仕上がりに。

宝塚歌劇団の発展に貢献した卒業生やスタッフ105名の縁の品々を展示する「殿堂ゾーン」、上演中の公演を深掘りできる「企画ゾーン」、最近の舞台で使用した小道具や衣裳を展示する「現在の宝塚歌劇ゾーン」を展開。実際に舞台で使われたシャンシャンを手に、撮影できるコーナーもあり、宝塚歌劇をマルチに体感できます。

スーベニールショップ「レビューショップ」が3軒あり、メインの「レビューショップⅠ」では名物「人形焼」の実演販売から、各公演の限定お菓子が次々と登場。ほかの2店舗では、デザインがかわいく、日常生活で使える人気ブランドのコラボ商品に注目です。奈良の老舗「白雪ふきん」、オーナー・絵本作家の山田詩子氏がイラストを描く紅茶ブランド「カレルチャペック紅茶店」や、人気キャラクター「リラックマ」の品々なども。

ヨーロッパ文化に彩られた宝塚の街に1926年開業し、日本で唯一の宝塚大劇場のオフィシャルホテルとして多くの宝塚ファンや地元の人に愛されている宝塚ホテル。2020年5月14日に宝塚大劇場西隣へ移転開業が決定し、3月31日で営業が終了します。大正ロマン薫る館内での食事や、美しい中庭を眺めながらアフタヌーンティーをティーラウンジ「ルネサンス」で楽しめるのは残りわずかとなっているので、お見逃しなく。2種類のスコーンと季節のフルーツを使ったスイーツ、軽食が味わえるアフタヌーンティーセット2,540円（税サ込）。

究極の贅沢をコンセプトに厳選食材を使い、素材の風味を活かした食パン専門店が2019年6月にオープン。定番の角食「花」は濃厚生クリームのミルキーさが引き立つやさしい味わい。山食「月」は甘さ控えめで小麦本来の香りを楽しむことができる。確実に入手するなら、前日までの予約がおすすめ。

牛の飼料や水、飼育環境にもこだわって宝塚市の北西にある山口牧場で牛を育てている、たからづか牛乳。なかでも人気が63℃で低温殺菌したミネラル豊富な牛乳で作るヨーグルト。プレーンタイプとざらめ入りがあり、後者はカップの底のざらめのソースと一緒に混ぜると驚くほどなめらかな口当たりに。火曜限定のシュークリームなどの限定メニューもお見逃しなく。